『今、〇〇の件で、壁にぶち当たっていて悩んでいます。
　相談にのっていただけますか？』

私の元へ、このような感じのメッセージが
毎日、届きます。

現在は個別セッションというカタチでは、
受け付けを終了しているので、
かなり減りましたが。

それでも経営者、起業家など
ビジネスパーソンから、
芸能関係やアスリートなど、
人からの紹介などを通じて、
誰かしらの相談に乗っているという毎日です。

と聞かれることがあります。

答えは、

疲れない!!

と言ったら嘘になりますが（笑）

だけど、それ以上に充実した

“何か”を得ているから続けられるのです。

最初はモヤモヤした雰囲気丸出しの方が、
帰ることには笑顔が戻り、

『本当にありがとうございます‼︎』

と、お礼を言って元気に帰られます。

その感謝の想いと元気な笑顔から
私にもエネルギーがチャージされて、
疲れはどこかへ吹っ飛びます。

相談に乗っただけで、
人にこんなに喜んでもらえるのか！？

こちらの方が有難い‼︎
と、しみじみそう思えてなりません。

友達の相談に乗ったり、
会社の部下の相談を受けたり、
逆に人生の先輩に相談してみたり…

職業や年齢に関係なく
誰かに相談にのってもらったり、
相談を受けたりすることは、
別に特別なことではなく
私たちの身近であることです。

だからこそ、この《相談力》という
コミュニケーションが向上することは、
私たちの人生そのものの質を上げることに
つながるのではないかと思うのです。

今でも、多い時には１日に４件連続で相談に
乗ったりすることもありますが、
それができるのもエネルギーが巡環して
こちらも元気をもらっているからなのです。

《相談力》があると人生の可能性がグッと
拓かれていくと思っています。

というか、私はここ数年でかなり大きくシフトして、
さらにどんどん拡大しているくらいです。

しかし、その重要性に気づいたのは

『人生のどん底』

ともいうべきタイミングでした。

当時、28歳。

アメリカでエンターテイメントを学ぶために、
お金を貯めて、広告代理店の営業として働き始めてから
気づいたら、もう５年半も経っていました。

苦手意識から接客業すら遠ざけていたのに
いきなりの新規開拓営業（飛び込み営業）。

うまくいくはずもなく、
ひたすら飛び込んでは断られる日々を送っていました。

それでも、続けられたのは
どんな世界に行ったとしても
営業力は必要だろうということがわかっていたこと。

そして、これまでうまくいかないことがあると
すぐに逃げる『負け癖』がついた自分を
どうにかしたかったら…

23歳、はじめての営業。

笑顔がつくれない。
セールストークもすぐ忘れる。
通った道も覚えられない。
文字通りのダメ営業マンでした。

結果が出ない日々が何ヶ月も続きました。

フルコミッション（完全歩合）だったので
食費も切り詰めて、気がつけば-5kg（笑）

最初は面倒を見てくれていた上司達も
何ヶ月も結果が出ない自分よりも、
新しく入ってきた後輩に
時間をかけるようになり
孤立化が進みました。

毎日、ひたすら営業回り。

周りはほとんどが営業マンなので
ライバルしかいない環境です。

誰かにしみじみ凹んでいる状況を
相談できる空気もありません。

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トークの切り返しやセールストーク。
たくさん練習したけど、
やっぱり営業はセンスっていうし
自分には才能ないのかもなぁ…
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と、いつもの癖で辞めようか
と思いかけていた時です。

ふと、
猛烈に誰かに話を聞いてもらいたい!!!
そんな衝動に駆られました。

営業なので毎日たくさん人には会っているけど
アポを取っているわけではないので
圧倒的に話を聞いてもらえてない。

そして、オフィスに戻っても居場所もない。

一人でどうにかできる限界を
とっくに超えていました。

だけど、人に相談するのが大の苦手。

自己開示とか、本心をさらけ出したり
なんて考えられないよ！
っていうタイプだったのです。

どうしよう。

もし、こんな気持ちを抱えたまま辞めたら、
さらに『何やってもうまくいかない』という
自分のマイナスなビリーフ（信念）が
強固になり自己嫌悪に陥るのではないか。

背筋がゾッとしました。

正直に言うと、
この仕事は好きで始めたわけではありません。

お金貯めてアメリカに行くためです。
ついでに営業力ついたらいいかな程度です。

だから、
特別な思い入れもないので
辞めようと思えば簡単にできました。

だけど。

この時、何かが引っかかっていた。

そう。

いつものように自分一人だけで
悩みまくって結論を出して、
モヤモヤしながらドロップアウト
するのだけはやめよう。

まぁ、普通に相談行けよ！って話なんですけど（笑）

思い詰めてるのに、
軽くあしらわれたらショックだとか。

逆に怒られたら嫌だなとか。

そもそも、『忙しいから』と、
相談すら乗ってもらえなかったら…

なんて切なすぎる。

だから、なかなか一歩が踏み出せなかった。

私にはそれくらいにハードルが高かったんです。

今では考えられないようなことに
悩んでるな～と思えますが本気でした。

誰に相談しよう。

その時に私が選んだのは、
営業成績がズバ抜けて良かった
トップセールマン！

では、ありませんでした。

デビューする前に一回だけ
営業同行させてもらった先輩で、
それ以降は何かで絡むことは
なかった方なのですが。

営業成績が特別良かったわけではないのですが、

とにかく優しそうだった（笑）

『先輩、ちょっと相談したいことがありまして…』

相談が苦手な自分が思い切って
ジャンプインした瞬間でした。

この人選と決断が
今後の私の人生を左右するほどの
《人生の岐路》にあったことを、
このBLOGを書いていて
初めて気づきました！（笑）

＜２＞へ続く…

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